ゴールではなかった
 これは嘘偽りはなく素直な感想と14年間の思いがそのまま綴られています。

 生涯初の福井県域の大会にバレーボールの競技に参加しました。中学生の頃、懸命に励
んでいた時に夢見ていた大会でした。中学生時に達成出来なかった事を14年後の今に叶え
られるとは思いませんでしたし、そういうことを望んで年月を過ごしていませんでした。色々な
きっかけと出会いがあり偶然の重なりで今のチームに入り、とうとう出場まで辿り着きました。

 会場の雰囲気や技術のレベルは大学生時に長野県で経験したものとあまり変わらず舞
台にのれるようなことは無かったと思います。結果は当然のごとくチーム結成から1年では
簡単に勝てるものではなく、負けて悔しいのですが受け入れ難いものではありません。この
場に立つことを目標に1年間を通して週に1度ですが続けられたことはかなり満足していま
す。

 出場を果たすまでに3年間掛かりました。急に呼び出されたのが試合の前日。顔合わせ
で初めて会う人もいるような状態で練習しました。翌日の地域予選では何も出来ずに試合
が終わりました。結果よりなぜ練習しないで試合をするのかに憤りを感じました。これは2
年前の話です。
 昨年も同様、地域予選の大会の週にはじめて練習開始。勝てるわけもない。同じ考えを
チーム全員が持ち、週に1度の練習が昨年の6月の末から始まりました。

 そして先月初めて地域予選で勝ちました。今回は練習してきたことがかなり圧力になりま
したが、勝てた事は大きいです。

今回出場して
 地域予選で2年連続で負けて出場する為のハードルが高くて良かったと思いました。
 1年間ですが練習を続けられて出場できて負けることが出来て良かったと思いました。
 自分があらゆる面で未熟である事を痛感しました。

今回は初出場ながらベスト4に入っていたら満足して引退することになっていたでしょう。
現実引退は近づいていますが私より年齢が上の選手もいました。ですから年齢は言い訳
になりません。私が自分自身のプレーにまだ満足出来ていませんし、足らない部分が分か
ったのが今回の収穫です。何かを極めたいと欲にかられる自分がそこにいました。

まだまだゴールは先です。